2011年04月27日

欧州懸念くすぶる、スペイン入札は利回り上昇・ギリシャ国債急落

ロイター 4月27日(水)8時30分配信

 [マドリード/ロンドン 26日 ロイター] ギリシャの債務再編をめぐる懸念やユーロ圏周辺国への危機波及不安がくすぶる中、スペインが26日実施した短期証券(Tビル)入札では、落札利回りが前回から大幅に上昇した。

 スペイン財務省が実施した19億7000万ユーロ(28億6000万ドル)のTビル入札では、3カ月物Tビルの平均利回りが1.371%と、3月入札時の0.899%から上昇。6カ月物Tビルも1.361%から1.867%に上昇した。

 入札は旺盛な需要を集めたが、同国がギリシャやアイルランド、ポルトガルなどの周辺国危機から無縁でいられるとの確証は乏しい。

 一方、欧州連合(EU)統計局が同日発表した2010年のユーロ圏財政収支統計によると、ギリシャの2010年の公的債務は、09年の対国内総生産(GDP)比

127.1%から142.8%に拡大した。

 これを受け、ギリシャ10年債の対独連邦債利回りスプレッドは、1205ベーシスポイント(bp)に、ギリシャの期間5年のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)スプレッドは1340bpにそれぞれ拡大し、ユーロ導入後の最高水準を更新した。

 またギリシャの2010年の財政赤字の対GDP比率は10.5%と、直近の政府予想9.6%を上回った。ギリシャ財務省はこれについて、予想以上に深刻な景気後退で税収や社会保障費に影響が出たためと説明。欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)の経済プログラムに基づき定められた財政赤字目標を達成するため、必要なあらゆる措置を講じる方針をあらためて表明した。

 コメルツ銀行のエコノミスト、ラルフ・ソルビーン氏は「ギリシャの2010年財政赤字が2けたの規模になったことで、ギリシャの債務再編の議論がさらに熱を帯びるだろう」と述べた。

 EU統計局が発表した財政収支データでは、加盟国の多くが昨年、財政赤字削減に着手したことが示されたが、公的債務は域内ほぼすべての国で膨らんだ。

 スペインの公的債務はGDP比60.1%と、仏独の水準を20%ポイント超下回っており、比較的低水準にとどまっているが、市場の懸念は貯蓄銀行の資本増強コストに加え、同国が長引く不動産市場崩壊による影響に耐えられるのかどうかに集中している。

 一方、関係筋によると、ポルトガル支援策をめぐる同国と、欧州委員会、欧州中央銀行(ECB)、IMFとの協議は、復活祭の週末も引き続き行われた。

 双方とも6月5日のポルトガル総選挙実施前の合意実現に向け、5月16日に開催される欧州の財務相会合に間に合わせるよう、条件に関する詰めの協議を急いでいるという。
posted by 宝島S at 21:02| 神奈川 | ニュース(経済) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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